どうしようもないよ

社会人になって三年目、既にこのローテーションに飽きてきてしまっている。
生意気なと思われるのはわかっているけど、吐き出したくなってしまったので書く。

飽きたというのは、細かいことというよりも、全体で。自分の輪郭がぼやけてしまっている。

それなりに起伏はある。楽しいことも辛いこともある。
でも自分の中で咀嚼するとなんとなく叩かれて平らになってしまう。

こういうものなのかな、とも思う。
大人になってからの毎日はこういうもので、これぐらいがいいのだと。
たぶんだけど、同じようなことを思っている人は沢山いる。
ありきたりだとしても、自分のことだからありきたりでは片づけられない。

今までは自分の気持ちに任せていたらそれなりに物事が動いた。
自分の思うままに進んでいれば何かが起こって、それに自分が反応することで自分の「本音」がわかって、先に進むことが出来た。

でも働き始めてからそれがわからない。ぼんやりしている。
わからないけど毎日続いていく。確実に朝起きて、会社に行かねばならない。

自分を変えるには環境を変えるしかないと思う。
気の持ちようで変わることもあるかもしれないけど、モチベーションが持たないので、周りから変えてもらったほうが圧倒的に楽であり確実である。
だけど朝起きて同じ場所に行く。大きな繰り返しの中に組み込まれている。身体にリズムが刻まれている。
だから、ふと心に沸いた違和感も長くはもたなくて、知らない間に忘れる。
そして「違和感」に慣れてしまって、また君か、でもどうせまた消えるんでしょう、
と思ってほっといてしまう。
あたたかみがない。

心のどこかで小さく、または自分では気づかないぐらい大きく、SOSを出している気もするし、そうでない気もする。
1年が恐ろしく早くて、そこがどうしようもなく哀しい。
楽観的には「まだ」なのか「これからも」なのかはわからないけど、なれない。

仕事のことで言えば転職するのが良いのかもしれない。
でも自分の輪郭がぼんやりしていて、どこに進みたいのかがわからない。
わかった気になっても、しばらくするとそんなことなかったような気がしてしまう。
結構頑張ってみたけれど、簡単には報われない。

働きはじめてから、色んなことがどうでも良くなった。
会社の人は嫌いではないし、どちらかというと(一般的には)ストレスの少ない職場だと思う。
だけどそこで起こること、話すこと、全てにおいて一番最初に「どうでもいい」っていう膜が張っている。気持ち悪い。責任感が無い。
会社や仕事や自分に対する不満はある。でもこれぐらいあるだろうとも思うし、いやいやもう限界だとも思う。
とにかくよくわからないのだ。

学生までだったら同じエネルギーがあればとっくに動いていた気もする。良いか悪いかは別として。

大人になるってなんだかとっても苦しい。
幼いころ、学生のころ出来なかったことが沢山出来る。楽しい。
でもいつも心のどこかに今までになかったずーんとしたものがある。
これはなんだろう。いつかこれから解放される日が来るのだろうか?

私はオタクなので検索が得意だし、情報の取捨選択が得意だ、と思っている。
今まではそれでやってこれていた。
でも社会人になってからの取捨選択は本当にへたくそで悲しくて仕方がない。

日常は想像以上に淡々としている。「淡々」に組み込まないと持たないのかもしれない。
こんな風に書いているけどもう少ししたら忘れて、またなんとなく楽しく過ごし始めることもわかっている。

でも学生まで居なかったコイツは確実に居る。一体何なのだろうか。
学生時代に「わたし」と思っていたものはまだ居てくれているのだろうか。