年の瀬に自分用の振り返りとして記します。
※記事の内容はうたプリのダイマではなく本当ただの自分語りです。
2019年夏、映画「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」を見てうたプリを好きになりました。
今まではずーーーーっと、物心ついた時からジャニーズとか、女性アイドルとか、そういった三次元アイドルのオタクをしていました。
これからなぜ今うたプリを好きになったんだろうかとか、振り返ってみると、みたいなことをつらつらと書くんですけど、基本的に後付けで、
すべては「マジLOVEキングダムが素晴らしかったから好きになった」
それに尽きるということは初めに伝えておきたいです。
マジLOVEキングダムを作ってくださった皆様、そしてマジLOVEキングダムにたどり着くまでの9年の間、うたプリを応援してきてくださったたくさんの方々には新規ファンとして感謝しかありません。
本当に、私をうたプリと出会わせてくれてありがとうございました。
皆様がこれからも、楽しいものにたくさん出会える人生でありますように。
マジLOVEキングダム(以下キングダム)がいかに素晴らしいかみたいな話は見たらわかるので省くとして、私はキングダムを見て、アイドルって、アイドルのコンサートって楽しい!と久しぶりに新鮮に思えたこと、これが一番大きかったです。
もうとにかくずーーっとアイドルが好きで、アイドル国が自分の居場所でした。
親がASAYANを見ていた影響で、物心つくころから見ていたモーニング娘。が私のエンタメの始まりでした。
生身のアイドルはとにかく魅力的でした。同じ人間なのにとびきり可愛くてカッコ良くて、そして同じ人間なのに神様みたいに信仰できたりもして。
ただ長くオタクをしていると、アイドルシーン自体のことも見慣れてくるし、自分のオタクの仕方とかもかたまってくるし、慣れてくるし、自分でうまく調整できるので、新鮮味とかは減ってたんですよね。
でもアイドルやアイドルの曲、ライブが大好きだし、もう自分の中に血として流れてるものだから、
オタク活動としてかけるお金や時間は減っても、日常としては残っている、そんな感覚で日々を過ごしていました。
だからもう、今までに貯めたオタク貯金で余生を過ごそうと思っていた時に出会ったのが、マジLOVEキングダムでした。
キャラの名前すらわからないし、正直MCは長かったけど、それでもライブがとにかく楽しくて、音楽って、アイドルって最高だな、っていうのをアイドルを好きになった頃のように思えた。
何もわからない状態でまたアイドルを楽しめるなんて、もうないと思ってて、本当にびっくりしたし、すごいことだと思いました。
アイドルの魅力と辛さはいつも裏返しの関係で、
生身の人間だからこそ辛いこともたくさん見てきました。
握手会やチェキ会などのいわゆる「接触イベント」がほとんど必須になったアイドル界。
そこで生まれるものもあるので否定をするつもりはないけど、
やっぱりステージで歌って踊るアイドルが大好きだから、
色々と思うところはありました。
そして人間の人生は出会いがある分別れもあり、予期せぬ事態もあり、願った通りになんていかないから面白く、そして時には辛い。
それはアイドルも同じでした。
いつのまにか、自分はそういう部分に疲れていたように思います。
純粋に歌とダンスと、音楽を楽しみたいだけなのに、みたいに思っていました。
そんな時キングダムでうたプリを好きになって、生き急ぐようにアニメ4クールを2周して、ゲームも4作ぐらいプレイして、プリライ(うたプリの声優さんたちがライブをしてくれる)を見てってしているうちに、アイドルに疲れた自分に必要だったのはうたプリみたいなコンテンツだったんだな、と納得しました。
たまたま好きになったけど、ハマるべくしてハマってるな、と。
アイドルって本当に総合芸術だと思うんですよ。
本人たちだけじゃなくて、マネージャーとか、衣装さんとか、
曲を作ってくれる人とか、とにかくたくさんの人が関わってる。
でも今の三次元のアイドルって、「本人」にめちゃくちゃ負荷がいってるんじゃないかって思ってて。
ライブだけじゃなくて握手会とかもしなきゃいけない、ブログやツイッター、それ以外もたとえば生写真に何百枚、何千枚ってサインしたりとか、本当にたくさん仕事がある。
どれもが素晴らしいコンテンツだとは思いますが、それをもれなくひとりの人間が全部やるって、だいぶエネルギー使うと思うんです。
自分の人生をある程度削ってアイドルの人生を過ごしてる、
みたいな風に思っている人もいると思います。
だからいわゆる「普通の女の子の人生は過ごせなかった」みたいな話がアイドルから出ることもあるわけで。
でもうたプリ(というか二次元コンテンツかな?)は、三次元以上に、
本人たちを「存在させる」ためにさまざまなことをしなきゃいけないと思うんです。
そこには実体がなくて、みんなで作る幻、でもたしかにそこに存在している。
プリンスたちの容姿を描いてくれる人、言葉を届けてくれる人、動かしてくれる人、どんな人生かを考えてくれるひと(乙女ゲーのことです)などなど、
「本人たちの何か」を担う全員が、アイドル本人ではないんです。
最終的にプリンスの声帯を担当し、命を吹き込んでくださる声優さんたちですら、アイドル本人ではない。
これは本当にすごいことだと思いました。
二次のオタクからしたら今更何いってんだ、って感じだとは思うんですけど。
それって本当に、いるかわからない神様をみんなで信じるみたいなことが起こってるんですよね。
みんなが、プリンスたちがいると信じて、自分のなすべき仕事をする。
その結晶が私たちの目に見えているものなんだとわかる。
このことが自分の中でうまく整理できた時に、これが理想のアイドルの仕組みじゃないかな?とか思いました。
もっと細々したことを言うと認知ないの最高だし、接触で病むこともないし、アイドルたちを消費している罪悪感に苛まれることもないのがアイドルのいいとこどりで最高だな!と思っています。
もしかしたら二次ならではのマイナス面もあるかもしれないけどね。それはまた見つけたら報告しますね(いらない)
あとうたプリは元が乙女ゲーなので、キャラのルートによって展開が全然違うんですよ。
そしてアニメも13話×4クールあるんですけど、それもまたゲームとは別軸というかリンクしていなくて。
簡単なところでいうと、ゲームはそれぞれのメンバーがソロアイドルデビューを目指すんですけど、アニメは「ST☆RISH」という7人グループとしてデビューする、とか。
ゲームではそもそもST☆RISHが存在していないとわかった時は震えました。
つまり何が言いたいかというと、原作ですら「正史」がどれかわからないので、
自分の信じる自分のうたプリ物語を胸張って信じられる、これもめっちゃ楽しいです。
生身のアイドルだと一応、そのアイドルが紡いできた本編の物語があると思うんですけど、それに乗り切れなくて気まずい思いをする必要がうたプリにはない。
また同じこと言っちゃうけど、アイドルという偶像の理想系がうたのプリンスさまなのかもしれない、とど新規オタク感情で今わめいているわけです。
そんな9年も続いているコンテンツに"今更"ハマったので、大海に一人でゆらゆらと漂っている感覚で、何をしても何を言ってもすでに先人たちが通ってきた道だったりするので、圧倒的に無力なんですよね。
その無力感が、自分で自分を、そして手の届く範囲ならコントロールできた三次オタク時代とは全然違って楽しい。
うたプリの常識も二次元界隈もなーんにもわからないので、
何も持っていない今が一番楽しいみたいなことになっております。
そしてここからが本題なんですけど。すでに長い。
うたプリにハマったことで、ひっさしぶりにオタクとして生まれ変わった結果、
人生が頑張れて大きいところで言うと転職が決まりました。
人間関係も、今更友達を増やす気なんて三次ドルオタ時代はもうなかったのに、全然違う世界にハマった結果赤ちゃんオタクになり、知り合いも増えたんですよね。
これが一人から始まって、二人になり三人になり「社会」が形成され、(私の)国が成り立っていく様か、などと思ったりしています。
オタク老後の時は自分のエネルギーが10しかなく、
その中で節約するように、生活と仕事と人生をやりくりしていました。
少しでも効率的に過ごそう、だって最低限のエネルギーしかないんだもの。
でもその生活もそれなりに楽しかったんです。
強いこだわりもないから辛くならないので心はずっと穏やか。
お金もたまるし、旅行なんかもいけちゃう。
仕事も新卒から同じ会社にいるので勝手もわかっており過ごしやすい。
中堅ポジになってきて、もうすぐ部下もつくなーとか思って。
そんな私は、これが大人になるってことなのかな、って思ってました。
ま、大人も悪くないな、みたいな。
でもうたプリにハマってエネルギーが20に増えた結果、
もうエネルギー10の頃どうやって過ごしていたかわからないぐらいエネルギッシュになりました。
まず、エネルギーの配分とかを深く考える必要がなくなりました。
だって10でやりくりできていたものを20でやれってなったら、もう無敵なんですよ。
仕事中は20のエネルギーを全て仕事に振って、退勤即うたプリに20振り直す、みたいな器用なこともできるようになったんですよ。
一生懸命仕事して、終わったらうたプリのことを寝るまで考える。
あと先顧みず全力で遊んで、電池が切れたように寝てしまう子供のような自分がいました。
自分の中でこれがすごく久しぶりで、そして革命的で。
もうオタク貯金で余生を細々と過ごすつもりだったので、まさかこんな、もう一度生まれ変わったみたいな気持ちで人生を過ごせるなんて思っていませんでした、本当に。
で何が起こったかっていうと、エネルギーが余った結果転職活動ができて、
この度無事内定が出ました。
転職については何年もずーっと考えていたんですけど、
いかんせんかつかつのエネルギーで日々を過ごしていたので出来ずにいました。
キャリアアップのことを考えると転職必須だなと思っていたし、転職当たり前な世の中で転職経験がない、っていうのは自分にとってかなりコンプレックスでした。
それだけが全てではないというのはわかっていましたが、今の会社で頑張っていく中で自分の望んでいることがやりきれない現状に目を瞑って、居心地の良さから転職したくても踏み切れない自分がいました。
それが本当に恥ずかしくて、転職していく友人たちの話を聞くたびになんとなくつらい気持ちになっていました。
でもうたプリにハマって、自分の持つエネルギーが増えて、今なら頑張れそうと思ったんですよね。
そして奇しくもここ数年、ジャニーズ界隈でも色々なことが起こって、人生とは、自分の幸せとは?と考えさせられる機会がとても多く。
生きづらい世の中で、自分なりに楽しいこととか、幸せを見つけないと、そして見つけるために探す旅に出ないと生きていけないと思うんですよ、ここから先は。
そんな姿を背中で見せてくれたジャニーズの人たちの後押しもあって、
あんなに怖かった転職活動を始めることができました。
人の生き様を見せてくれて、勇気をくれるアイドルという存在が大好きです。
ジャニーズの人たちもありがとうございます。
恐る恐る始めた転職活動は、大変だったけど思いの外楽しかったんです。
正直びっくりしました。
キャリアの棚卸もめんどくさいとしか思ったことなかったんですけど、
いいエージェントさんに出会えて、自分の今までやってきたことや転職軸などをきちんと固めることができて。
そうすると、同じ転職軸で受ける会社ならあまり面接対策をしなくても伝えたいことが伝えられるんですよね。目から鱗でした。
親身になって何度も相談に乗ってくれたエージェントのDさん、ありがとうございます。(絶対に伝わらない感謝)
ちなみに小さいエージェント会社の方だったので、
主にキャリアの棚卸・転職軸決定・書類作成の面で大手にはないきめ細やかさがありました。この点については小さいエージェント会社、おすすめです。
求人数などはやっぱり大手が最強だと思うので、私は使い分けていました。
今まで何回か転職活動をした時の反省をいかして、エージェントは大小織り交ぜて何社か使ったし、条件や口コミだけで決めず、面接していただけるなら行ってみよう、自分の目で決めようという気持ちで8社ぐらい面接しました。
そのなかで自分が惹かれた1社に内定を頂けました。
怖さもありますが、今から新しい会社に行くことが本当に楽しみです。
内定に至るまでも色々ありすぎたんですけど長くなっちゃうのでいつかまたの機会に。
しかし子無し妙齢?の既婚女性の転職市場の風当たりの強さやべーな!ってことが何回かあって、普段あまりそういうことを感じなかったので外に出てびっくりしましたね。
こんな感じで、うたプリにハマった結果、自分の人生にも変化があったことが嬉しすぎてありがたすぎて、書いておかねばならないということで今回記事にしました。
「永遠なんてない、だからこそ今を大切にしたい」っていうのはうたプリがメッセージとしてよく発信してくれるんですけど、本当にその通りだと思います。
もちろん先のことをある程度は考えねばならないと思うけれど、
人は人生の先の展開をコントロールすることはできません。
そういう意味では、自分がしたいこと、やりたいことをやるしかないし、唯一できるのは「何が起こっても納得できるように、誰のせいにもしないように自分で選び取って行動すること」だと思ってます。
自分で選び取れるように人生を頑張る。
それが私がうたプリからもらったエネルギーと、メッセージでした。
永遠なんてないって嫌ってほど知ってるから、自分がいつまでうたプリをこんな熱量で好きでいられるかなんてわからないけれど、
でもこうやってオタクとして生まれ変われた2019年、マジLOVEキングダムとうたプリのことは自分の歴史に大きく刻まれたと思います。
それに、まだ大きく刻めるものがあったことが嬉しいんだ、本当に。
しかも生まれ変わったとはいえまだ前世の記憶もあるし、前世活動(前世活動?)もしているので、0からのスタートではないんですよ。
熱くなりながらも、今までのノウハウを使って適切な距離感で自分なりのオタク活動ができる。
うたプリ、コンテンツがありすぎて自分で好きなものだけ摂取すればいいのがめっちゃ快適です。
ほんと、今更9年前のゲーム初見プレイしてワーキャー言ってる人TLにほとんどいなくて孤独なんですよ。その無力感が今はクセになってます。
以前より自分を知ってくださっている方は、なんか元気そうにやってんな、とだけつぶやきから読み取ってくださると嬉しいです。
もうすぐジャニーズカウントダウンコンサートが始まるのでここらで失礼します!
あんまり推敲できていない文章でごめんなさい!
みなさま良いお年を!来年もどうぞよろしくお願いいたします!
2019年12月31日 ひゅあ