自炊で精神的に生き延びている

ここ数年同じことばっかり言ってるんですけど、オタクとしての熱が落ち着いている。

ので、オタクが落ち着いた後の人生の過ごし方を数年模索している。

ゆるオタはお金が浮くとか適度な距離感でオタ活できるとか色々いいこともあるんですけど、

つまんねー人間だなって思うのがきつい。

オタ活にアイデンティティ見出してたタイプだから。

 

一番きついのは、自分で何も生み出さなくなったこと。

あんなに描いてた絵も、もう何年もちゃんと描いてない。それがとても苦しい。本当は今も描きたい。

どうやらエネルギーがないと描けないらしいし、描くことはエネルギーを放出する手段の一つでしかなかったってこともわかってしまって二倍つらい。

何も生み出さないオタクのなにがつらいって、自分が何者なのかわからなくなることなんですよね。描けば何かが残るし、それを見れば描いた時のことを自分にしかわからない形で思い出すけど、今は思い出す素材がない。

そうなるとフックが何も無くなって、受容すら出来ないザルになっている。何も残らず下に落ちていく。

 

ツイッターでのつぶやきは、直接的すぎて事実の記録でしかない。

本当はもっと感覚的なものを残していきたいのに・・・みたいな。

あのときこういう思いでこういう線描いたな~みたいなのが欲しい。

 

ツイッターって何をするにも比較してしまうツールだと思う。

絵にしろ自分の考えにしろ、他の誰かが同じことがらについてどう思ったか、すぐにわかる。

オタクとして自我が強かった時はそれが辛くて仕方なかったけれど今は面白いと思って見ている。すごくお手軽に人の心を覗ける娯楽。ありがたい。

その代わり、自分対自分で悶々とする時間が本当になくなってしまった。

そして今やその必要性もほぼ感じていない。

ツイッターのおかげでいろんなもの・ことをいい感じに諦められる体質ができた。世界はキリがないということ。

感情のミニマリスト的な・・・。自分にとっていいか悪いかはよく分からない。

たくさんの情報を一気に咀嚼して自分の中で処理して厳選していく、というこの先生きていくにはそこそこ必要であろう能力も手に入った気がする。

 

 

やっと本題。ここ1年ちょっと、料理にはまってる。

私、大学卒業するまで料理なんてほぼしたことなくて、お米の炊き方もわからなかったし、台所に立った回数も両手で足りるぐらいだと思う。

そんな自分が嫌で仕方なかった。欠落した人間(っていうか、女かな)に思えた。だけど何もしなかった。

 

就職とともに一人暮らしになった。一人暮らしは絶対にしたくて、その理由の中に「料理ができるようになりたい」もあった。

初めて自分ちの炊飯器でお米炊いたとき、一人で炊けた感動とあまりの美味しさにその場で3合全部食べた。ちなみにおかず無し。塩だけ。

 

そんな感じで1~2年はひどい食生活が続いていた。たまに自炊しても、料理らしい料理はほぼしてなかった。

仕事もいっぱいいっぱいだったので、

夜ごはんは毎日、セブンイレブンで買った豚汁に炊いたごはんを入れた猫まんま的なものとか、卵かけごはんばっかり食べて過ごした。

案の定体調や肌もガタガタで、今思うとよく生き延びたなと思う(笑)

勇気を出して食材を買っても、扱いきれず腐らせてしまうのと、食材の自然ならではの汚さ、食器洗いが苦手だったこととか小さな理由がたくさん積もって、それなら中食の方が気持ちが良く、抜け出せずにいた。

 

それでも自炊に立ち向かったのは、食に対して執着が強かったからだなーと思う。

こだわりは薄いけど執着は強い。外食、中食に飽きて美味しいものが食べたくなった。

それが大きなきっかけだと思う。

今は本当に便利な世の中なので、あらゆる料理本が出ていて、初心者中の初心者に向けた本もいっぱいあった。ありがたい限りである。

 

 

思うのだけど、料理ってすごいオフラインだ。素材と、それを調理する自分、食べる自分でハイ終わり。

もちろんそれじゃ物足りないときもあるから人と食べたりインスタにあげたりするけど、それはあくまでもオプションで、メインはじぶん。

他人が介入する隙がないよね。

それが結構久しぶりの感覚だなーって思っている。じぶんが食べたいものを、食べたい時に、作りたいだけ作る。

子どもがいたらまったく違うのだろうけど、娯楽としての料理はこんな感じ。

今の生活スタイルで実現するにはだいぶ難しいオフラインの感覚を、料理で久しぶりに体験することができて最近本当に楽しい。

人としての自信にもなるしね。あ、まともになれてる、みたいな・・・。

 

趣味探してるんだけど、どれも先人がいて上には上がいるって思うとなんか手出せなくてやる気にならなくて。

でも料理はピンからキリまで美味しいからやる気出るし、うだうだ論理だてて考えても最後には「美味しい」っていう私にとって絶対正義の感覚で処理されるからそりゃ楽しいしやめられないわと思う。

欲を言えば、料理以外にももう1つぐらいなんか夢中になりたいね。だからこれからもいろんなことに首つっこんでくつもりだけどさ。

 

あんなに怖かったスーパーも今はワクワクする。

今日はナツメグと鷹の爪、調理用に安い赤ワインを買った。

今月は完全自炊生活に挑戦してて、食費が一万以上落ちて6月はフィニッシュを迎えそうです。

 

最後にもう一度言いたいのは、料理はピンからキリまで全部おいしいってこと!

オシャレ盛り付けだけが全てじゃないし、手間ひまかけなくたって美味しいものは沢山ある!から、料理始めたいそこのキミ、一緒に頑張ろうね!

 

 

あ、参考にさせてもらってる本やサイトのリンクを貼っておきます。

7net.omni7.jp

 

https://www.amazon.co.jp/料理のきほん練習帳-小田-真規子/dp/4471033972?ie=UTF8&ref_=zg_bs_529148_12www.amazon.co.jp

 

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