不妊治療記録その1 前段〜初めての採卵まで

タイトルの通りです。

自分も不安な時とかに人のブログを読んで大変参考になったので誰かの助けになればいいなと思って書きます。あんまり用語の解説とかはないです。時系列順。

【2020年?月から2〜3ヶ月】前段
35歳を過ぎると妊娠の確率が下がりリスクが上がるということはぼんやり知っていたので、とりあえずそれまでに体に異常がないか検査してみようかな〜という気持ちで受診。
子供は身近にいなさすぎて欲しいかはわからなかったけど、「いらない」とも言い切れなかったこと、高年齢になってから欲しくなって苦労するなら今悔いないように動きたいと思ったことがきっかけ。

不妊治療専門の病院に行ったら、「検査だけってのは基本無しで、通院前提になる」と言われてまあええかと思い通院開始。
最初のカウンセリングは夫婦参加必須で、「不妊治療は夫婦で取り組むもの」的なお話を受ける。

そこからいわゆるタイミング法が始まるんだけど、これが自分に合わずストレスになったため途中でブッチ、約2年病院に行かなくなる。

*理由*
・通院回数が多い、待ち時間が長い
排卵期は卵を見るために下手したら毎日通うことになる。しかも卵の様子次第で「明日来て」「明後日また来て」みたいなノリなので仕事の調整が大変かつ、不妊治療病院あるあるだが予約しても平気で1時間とか待つので、半休でも間に合わない時がある。

・仕方ないけどタイミングの告知が急
そんな状態で通院して、排卵しそうになったら「じゃあ今日と、できれば明日もタイミング取ってください」とか言われる。
全て仕方がないのだが急だし、かつそれを夫に伝えるのはどうしても妻の役割なのでめんどくさい。しかもどちらかが疲れて寝ちゃったりすると1年で最大12回しかないチャンスが...みたいな気持ちになるのもなんか違うなと思った。お互い眠い時は寝たい。

あとせっかく気持ちありきの夫婦コミュニケーションのはずが、妊娠目的になって余計なノイズが入ってくるのも向かなかったですね。
しかも結果が出るのが2〜3週間後とかなのでその間もなんとなく気にしてしまいこれもストレスで、とにかく向いてなかった。

以上の理由で足が遠のいてしまいました。加えて当時は保険適用ではなく、治療のステップを上げるという選択肢もなかったので....。


【2022年4月】治療再開
不妊治療が保険適用になるというニュースを受けて、それなら、と思い再開。
病院に電話するの勇気が必要だったけど、まあ当たり前だけど普通の対応を受ける。

病院では「前回の通院から約2年経って、理由がなんであれ(たとえタイミングを取ってないことが原因でも)妊娠してない場合は「原因不明不妊」としてステップアップを推奨している」と言われる。
私ももうタイミング法をする気はなかったし、保険適用なら体外受精も視野だったので快諾。

【2022年5月】説明会参加
体外受精をするには夫婦揃っての合同説明会参加が必須とのことで参加。
参加者がたくさんいて少し心強い気持ちになる。
体外受精って?顕微授精って?というぼんやりとした疑問が解決して面白かった。

説明を受けた上で意思のある人は下記の流れを経て治療スタート。
・妻の血液検査
・夫の精液検査
・保険治療のためには結婚の証明が必要だったため戸籍謄本を提出

【2022年6月】初めての自己注射、採卵①
うちの病院では卵を自然に育てるのではなく、一回の採卵で出来るだけたくさん採れるように注射を行います。
毎日通えれば看護師さんにやってもらえるんだけど、到底無理なので自宅での自己注射を選びました。
指導を受けている時マジでこれ自分でやるの?っていうのとあまりにも"医療行為"すぎて怯えた。免許ないです。
やってみたら案外やれるんだけど、とはいえ毎日の注射は楽しいものではなかったです。
私はレコベルっていうペン型の注射だったのでだいぶ楽だったかな。でもラスト数日はセトロタイドっていうのをガチの注射器で打たなきゃいけなくて、それはちょっと大変でした。
約1週間強自己注射をしていよいよ採卵。

採卵は麻酔を使うので、前日の夜から水分や食事も取れずこの暑い中脱水にならないか心配でタクシーで行きました。
ちなみに夫の精液は当日の朝、指定の時間に採取したものを妻が病院に持っていきました。

リカバリールームというベッドスペースに通されて、手術着に着替えて呼ばれるのを待ちます。
今回は局所麻酔だけど、万一痛みに耐えられなかった時にすぐに全身麻酔に切り替えられるように&脱水症状を防ぐために点滴も入れられました。
採卵、説明は受けてたけど一体どんなものなんだとめちゃくちゃ緊張したな....。

で実際やってみてなんですけど、
「もう2度とやりたくない」が第一感想でしたね。(でも最終的にあと2回することになる)

足をM字に開いて手術台に固定された時点で「手術やん」と思ったし、これを当たり前だけど女側しかやんないのマジかー、って思った。妊娠のシステムやばいなー。

厳密にどこに麻酔かけてるかはわかんないんですけどとりあえず子宮周りに麻酔をかけて、そこに細い針を刺して卵を吸い取っていきます。
局所麻酔なのでこちらも意識はハッキリしてて、モニター見ながら卵が吸われて行く様を見てました。見慣れない光景すぎて面白かったな。

麻酔が効いてるからそこまで痛くはないんだけど痛みは0じゃなかったし違和感もすごかった。
※個人差があります。
そばで看護師さんが手を握って優しく話しかけてくれたのが本当に心強くて泣いちゃうかと思ったな。
後から振り返ると1回目の看護師さんが一番手厚かった。人それぞれだということがわかりました。

15分くらいで終了。
リカバリールームで1.5時間くらい休んで様子を見ます。
麻酔が切れてくると重い日の生理痛×2倍くらいの鈍い痛みが下腹部に起こって、私は平気だったけど隣のスペースの人は痛み止めもらってた。
特に問題がないようであれば着替えて待合室へ戻り呼ばれるのを待ちます。
採卵後の人は必ず背もたれのある席に座れるように、待合室の席が確保されてました。

呼ばれて採卵結果を聞くと、無事複数個の卵が取れたこと、今日から「ふりかけ法」で受精を試みて、受精したものは培養&凍結するという説明を受ける。

ちなみに受精方法は二つあってざっくりこんな感じ↓
ふりかけ法:卵子に直接精子を振りかけて精子に自分で受精してもらう方法
顕微授精:針で精子を吸って卵に刺して注入する方法

うちは夫婦共に検査結果に異常が見られなかったことや年齢的にまだ若いこともあり全ての卵を"ふりかけ法"でやってみることになりました。
顕微は精子のパワーが弱かったりしたら選ぶんだけど、針で精子や卵を取り扱うと弱ってしまうデータもあるみたいだったので。

この時私はまあ言うて結果も良好だし2人とも異常なしだし当たり前にうまくいくだろうと思っておりました。
ここから不妊治療の洗礼を受けることになるとは知らずに....。

長くなったので分けます。